フジテレビ開局50周年記念作品。
イタリアでG8の開催が迫る緊張感の中、邦人の女の子が誘拐され身代金を請求される。地元警察の協力を得ながら事件に対応する外交官クロダ。
キャストの揃え方、
イタリアの観光地を映し出す爽快感、
サラ・ブライトマンの歌唱力、
それなりに予算を投入したことが十分に伝わる。
しかしながら、何なんでしょう。
決して面白くない展開という訳ではない。
でも素材を台無しにされた料理のようだ。
犯行に至った背景の描き方が薄っぺらいのか、犯人たちに対して共感が得られない。
スタンドプレイが過ぎる外交官、撃たれてもおかしくないところを撃たれずに距離を詰める。
別れた旦那なのかと思っていたらそうではない佐藤浩市、配役が一致しない大塚寧々、集客として名を連ねたが出番が少ない福山雅治、
既にバブルは弾けた時期であるのに、
バブル期のような予算の使い方、
そしてその投入した金額を回収できていない。
Wikipediaを見たところ、興業的にも大失敗だったことを窺わせる表現が目立つ。
誰かが責任を負われたのか?