福福吉吉

1911の福福吉吉のレビュー・感想・評価

1911(2011年製作の映画)
3.0
🐉 Jackie Chan-ISM Vol.063 🐉

1911

◆あらすじ◆
清王朝末期、国を憂う若者たちが清朝打倒を掲げ、中国国内で革命組織が各地で結成される。その中で孫文と黄興も革命活動を本格化させていく。孫文は諸外国へ渡って革命活動の理解を求め、黄興は中国国内の武装蜂起の指揮を行い、革命の成就に向けて邁進する。

◆感想◆
ジャッキー・チェンの製作年の年齢:57歳

孫文と黄興を中心に辛亥革命における関係者たちの行動を描いた群像劇となっており、清王朝や諸外国の動きなども丁寧に描かれた作品となっています。私が不勉強で知らないことばかりだったので、虚実の程度は分からないですが、革命に散った若者たちの多さ、清王朝を食い物にする諸外国の算段など多くの要素が戦争をより悲劇的にしているように感じました。

辛亥革命の中心人物として知られる孫文(ウィンストン・チャオ)は政治的な動きをする人物として本作では描かれており、前線で戦うのではなく、弁論を尽くして革命の支持を訴える姿が印象的でとても理性的な人物でした。

その孫文の片腕として黄興(ジャッキー・チェン)は前線に立ち武装蜂起を指揮する軍事的な動きをする人物として描かれています。前線で戦う分、多くの若者たちの死に直面し、それでも前に進み続ける意志の強さが魅力的な人物でした。

個人的には袁世凱の動きが非常に興味深く、清王朝に仕えながら自分の利益になる行動を見極める計算高さが面白く感じました。

普通に面白かったと思います。辛亥革命を少しながら学ぶことができた気がします。

鑑賞日:2023年8月31日
鑑賞方法:DVD
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