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陰陽師 〜おんみょうじ〜のmitakosamaのレビュー・感想・評価

陰陽師 〜おんみょうじ〜(2001年製作の映画)
2.6
リアルタイムでも見たし、今回スカパーで見直しもしたんだが、やっぱりおもんないな。
原作は夢枕獏の小説で、野村萬斎が安倍晴明を演じるというモノだ。

晴明と源博雅(伊藤英明)が仲良くなる中、平安京では村上天皇の跡取り争いが起こっている。
左大臣の子が天皇の子を産んだので、右大臣(柄本明)は蘆屋道満(真田広之)に依頼しライバルを蹴落とそうと呪いをかける。その呪いを晴明が悉く打ち破り、暴走した道満を押さえつけるという内容。

そもそも野村萬斎って根本的にヒール顔なんだよね。当時新進気鋭の狂言師として伝統芸能の枠に捕らわれない若者として注目を浴びたが、やっぱりハ虫類顔なんだよ。三白眼で決してヒロイックな外見じゃない。道満を演じた真田の方がよっぽど主人公面してる。
確かに満載の演じる晴明ってキャラとしては良く出来ている。でも映画の主役かっていうと、やっぱりちょっと違うと思うんだよな。この違和感が映画の徹頭徹尾ついて回る。

晴明は式神を操り身の回りの世話をさせ、蝶々を人にして匿ったりしている。この蝶々が今井絵理子。ヘタだなー。コレが今じゃ議員先生か…。また人魚の肉を食べ不老不死になった女(キョン2)もいる。

道満は娘を操りライバルの子を殺そうとしたり中々無茶をする。更に早良親王を復活させパワーアップ。源博雅と晴明との友情が描かれた熱い戦いとなる…と言いたいがどうにも盛り上がりに欠ける。
色々理由はあるが、やはり晴明が強すぎてピンチにならないというのは大きいだろうな。
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