emily

とかげの可愛い嘘のemilyのレビュー・感想・評価

とかげの可愛い嘘(2006年製作の映画)
2.2
8歳の時にジョガンが出会ったのは、嘘ばかりついていて、黄色のレインコートにポケットにはとかげを忍ばせた不思議な女の子アリだった。地球人ではないから合羽を着ないと呪いを防げないと言う。
そんな彼女に恋心を抱くも敢えなく転校してしまう。そうして10年後再会を果たすが、また居なくなり。。

8歳の時の不思議な女の子のインパクトは非常に大きくクリクリした目が印象的だ。黄色のレインコートが異彩を放っており、その世界観も可愛い。どこかファンタジーの枠組みから抜け出せない恋物語は大人になっても続いていく。アリの秘密は大人になって明かされていく。それはファンタジー感のないリアルで残酷な現実である。振り回させ続けたジョガンがアリの真実を知っても、嘘の世界を引きずり、どこかファンタジーの世界観で描かれ続けるので、彼女の秘密が非常に浮き上がり、その違和感が非常に印象付ける。

物語の中で一番脳裏に焼き付いてるのが、アリがジョガンの銀行を訪れ、またいつもみたいに逃げられないように、自分の靴紐も取り彼女の足首を椅子の足にむすびつけるのです。すぐ解けるのに、ちゃんと結ばれたまま待ってるアリ。嘘と優しさで成り立つ二人の関係は童話の中の物語みたいに、フワフワしてて、本の最後の一ページを閉じるように、終わっていく。
チョ・スンウの表情の変化は見事だった。
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