🎬真実の行方🎬
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DVDにて鑑賞
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公開日1996,11,02
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監督#グレゴリーホブリット
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出演#リチャードギア #ローラリニー #エドワードノートン
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【ストーリー】
大司教の殺害容疑で捕まった19歳の少年アーロンは無実を主張している。
彼は無実なのか?
敏腕弁護士が無実に挑む。。
そこで明かされる真実とは。。
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【演技】
この作品はどんでん返しのオチが良い、というかひねりが効いているといった方が正しいだろう。
脚本の評価も高いのだがそれもだが出演者の演技がどのキャストも素晴らしい仕上がりである、そこに注目して頂きたい👏
特に容疑者のエドワードノートンの怪演、ファイトクラブでもお馴染みだがこっちは新しいノートンが拝めた気がした。
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そして安定?というと失礼かもしれないがリチャードギアの演技も落ち着いている。
エドワードノートンが発言や行動での演技を見せるならばリチャードギアは仕草や目など細かな気配りの様な演技に注目して頂きたい!
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【マーティン】
上手く観ているものに感情移入をさせるのは素晴らしく、だからこそラストはマーティンと一緒に愕然とすることになる!
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元恋人との法廷バトルも見ものであり、自ら敏腕弁護士というだけありマーティンの熱いキャラクターは良かった。
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【ロイとアーロン】
完全なネタバレとなるが容疑者のアーロンは冒頭の尋問で第三者の存在を口にしており、アーロンが嘘をついたのか・本当にもう1人が何処かに隠れているのか。という可能性も出てくる。
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マーティンはアーロンの精神鑑定も依頼しており、そこでアーロンは殺害された大司教が彼らに性的なことを要求していたなどの真実が出てくる。
そこで問い詰めた時【ロイ】という別人格が姿を表した。
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アーロンとロイ、二重人格者でありアーロンが言っていた第三者はロイということになる。
このことは物語の中盤で明らかになる。
しかもロイとアーロンはお互いが表に出ている時は相手が何をしているかなどの記憶は全くないと言う。。。
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正直ここで真実が出て終わりではないよね?と思いながら見ていたが初めはこういうオチか。。と先を読んだ気でいてしまった🤔
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【どんでん返しのひねり】
中盤で二重人格が発覚したアーロン。
マーティンはそのアーロンの精神状態を法廷で演出して披露した。
そこでアーロンがロイの感情を出し、暴れ回りベナブル検事の首を締めたのだ。
結果違う人格が起こした犯行ということで、マーティンは裁判を勝ち取ったのであった!
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これで全てが終わった。
誰もがそう思うラストであり、法廷サスペンスだからこそこれで幕が閉じたと思うはずであった。。
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【ラスト5分のやり取り】
ラストに拘置所で別れる時にアーロンがマーティンに告げた。
『ベナブル検事に伝えて下さい。すみませんって。首が何ともなければいいけど』と。
早い人はここでもう気付くがマーティンは今の台詞がおかしいことに気付く。
それは法廷で暴れたのは【ロイ】の人格であり、その時眠っているはずのアーロンの感情にはジャネット検事を襲った記憶が無いはずなのだから。
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そこで全てが明らかになる。
アーロンはロイという人格があると言う【嘘】をつき、二重人格者を演じていたのである。
。。。しかし実は二重人格者ではありませんでしたよ、だから中盤で二重人格者を発表したんですよ。
と言ったオチは、まぁありきたりなのかもしれない。
自分が言っている【ひねり】とはこの後明かされた真実のこと!
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単純にアーロンが殺しました。ではなく二重人格とはいえ作品に殆ど出ていない【ロイ】の人格しか元々なかったということ。
アーロンが演技で騙しました!よりも、ロイが演技して騙した!の方がインパクトがある。
これにより二重人格者を演じたどんでん返しにスパイスが加わり、最高の後味の悪い捻られたラストに仕上がったのだ😎
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【大司教の体の傷】
冒頭はグロく抱いたシーンが多いが大司教の体にあった傷もそう。
死体にはナイフで【B32・156】という文字が彫られていた。
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この数字は殺された大司教の図書室のB32の棚にある本の156ページを見ろというもので犯人が遺したもの。
そしてそのページにアンダーラインが引いてあるのが発見されるのだがその言葉が【人は長い年月に亘って内と外で二つの顔を使い分けているとやがて混乱に陥り真の自分を見失う】というもの。
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まぁ展開的に先程の大司教の裏の顔を暴露する為に残したのだと考えるが全て鑑賞してみると【アーロン】自身のことを指しているようにもとれる!
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冒頭では俳優のことを言ったが、勿論今作は脚本も素晴らしい事を記載しておこう😎
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【まとめ】
やっぱりサスペンス映画でのどんでん返しは面白い👏しっかり出来ているのは勿論だが、ひねりを加えるのはずるいよなぁ〜😂
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