氷雨水葵

劇場版 空の境界/第七章 殺人考察(後)の氷雨水葵のレビュー・感想・評価

4.2
2024年14本目

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◆あらすじ
1999年2月、4年ぶりに繰り返される連続通り魔殺人。

両儀式(CV:坂本真綾)は、内に潜む殺人衝動と、どこにもいないもう一人の人格「識」を思い出し街を徘徊する。

式が殺人鬼でないと信じる黒桐幹也(CV:鈴村健一)は、無実を証明するため捜査をはじめるが―――。

◆感想
月末になったので7章と終章を鑑賞!唐突にはじまった『空の境界』マラソンもいよいよ終わりか~としみじみ(まだ未来福音あるけど)。

時系列でいうと、2章・殺人考察(前)の続きで、6章・忘却録音のあとの話かな。正直、まさか『空の境界』で泣くとは思わなかったです…wそれくらい最後めっちゃよかったし、シリーズ通して観てきた身からするといろいろ感慨深い。2章のアンサー的な内容であり、式と幹也のラブストーリーにも答えが出て、とにかく脚本が良い!BGMも時々切なくて、ufotable制作だから絵もきれい。

自らを殺人鬼と称する式と、そうではないと信じる幹也の関係が好き。

本作では、今までもちょいちょい登場していた、幹也の高校の先輩・白純里緒がキーパーソンに。何があって、どうしたら4年でそんなに変わるねん!?っていうくらい高校生の時の白純の面影はなかったな(笑)なんかビジュアル、垣根提督みたい。保志さんにしては珍しい、なかなか変態なキャラクターだった印象です。終盤の涎だらだらのシーンは少々いただけなかった…。
見どころは、式と幹也が電話しているシーンかな。「式、僕は君を許さないからな。」「自分の意志で耐えていたんだ!」と珍しく強気な幹也が見れるし、白純を殺したい、でも「君は優しいから」って言われて少し葛藤している式の姿が切ないしぐっとくる。「幹也は待ってなんかなくていいや」のセリフに泣きそうでした。

終盤の式と白純の戦闘シーンは面白かったけど、式が弱弱しくてダメだったな…。強いヒロインはいつまでも強くあってほしいから、幹也という存在が式を弱くしているっていうのが無理だったぁぁ。でも、幹也との日々を思い出して涙を流してまた強さを取り戻すのはよかった。BGMと坂本真綾さんの演技(声の雰囲気?)でうるっときて、幹也を殺した白純を許せない式の静かな怒りみたいなのも伝わってきて、こういうところの演出ほんまに好き。「君の代わりに罪を背負おう」「君を一生離さない」っていう幹也のセリフがもう・・・なんなの・・・泣くだろうが・・・(号泣)てか、式の表情が豊かになっててワイは嬉しいぞ。ぷくーって頬を膨らませてるのも、泣いてるのも、口元だけ静かに笑うのも、照れてるのも、とにかく式の表情が良い!!隣には必ず幹也がいて、こんなに一途に想ってくれる人おらんぞ。無機質だった頃の式も良いけど、女の子らしい式もたまらなく可愛い。

Kalafinaが歌うエンディングテーマ「seventh heaven」素敵な曲でした!!
氷雨水葵

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