このレビューはネタバレを含みます
既婚だとわかったときの絶望にも似た気持ちをおぼえた。それでも相手を希求してしまうのは十代だったからだろう。会えないことがくるしい、ふれたい、弄ばれているという自覚すらおぼつかなってしまうくらい狂おしくなれるのが恋。
そういう恋をしたあとは悲惨なもの、引きずるし傷もつく。
でもきっと振り返ればあのひとはわたしに大事なものを与えくれたんだ、と思える恋になるんだろう。
わたしも似たようなことがあったからこのことはよくわかる。未熟だった。純粋だった。無垢だった。
コミカルに仕上がってしまったことはすこし残念だけど、いい映画だった。ひさしぶりに無力になった。
もう一度ふゆに観たい。