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朝やけ血戦場、鉄火の中のアノのレビュー・感想・評価

朝やけ血戦場、鉄火の中(1956年製作の映画)
3.5
「戦場で出くわした幕軍兵と官軍部隊が出産に立ち会って心を通わす」というあらすじからストレートな人情モノと思っていたが、前半は紛失したシーンがあるのか?と思うくらい変な映画。
大坂志郎は腰抜け、河津清三郎ら官軍は妙に物分りがいいので軋轢は生まれない、唯一反抗的な植村謙二郎は突然泣き出したり敵を呼び寄せる…。

籠城戦が始まる後半でようやく話の着地点が分かる。
腰抜けだった大坂志郎が命を張るのが戦いの場でなく水を汲むためってのが良い。
室内を走り、外では大俯瞰までやるカメラの躍動も素晴らしい。
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