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女賭博師みだれ壺のmitakosamaのレビュー・感想・評価

女賭博師みだれ壺(1968年製作の映画)
3.6
スカパーにて。これは面白かった!
シリーズものの女賭博師だが、どうしてもマンネリは避けられない。差別化の為に手を替え品を替えで設定が変わるけど、大きく話は変わらない。

でも今作は路線はそのままで、内容がパワーアップした感じ。

達磨大師なる寺院の境内のテキ屋の利権をかけて大晦日に行われる判官勝負。各組がよく年一年間の利権を手に入れる為に腕利きの胴士を抱え込む。

その設定により、6人もの胴士が一つの座をかけて戦うという、群雄劇の面白さが発揮された。
過去に3すくみは何度もあったけど6すくみだもんね。おかげで博打勝負にスポーツもののような緊迫感も生まれた。ちはやぶる のスポーツバトル的な面白さがあるよ。

おなじみの銀子。
ラスボス的な最強胴士に長門勇。
銀子を執拗に狙う尼に長谷川。
新進気鋭のギャルに安田道代。
安田の母で銀子の恩人に浪速。
前回負けて銀子のバックアップに回る男に川津。

特に浪花千栄子演じるお藤が良い。
娘が博打に関わらないように引退したが、銀子の為に復帰して友蔵(長門)の弱点を見出す。さらに娘とも仲直り。
その娘役の安田は、ファッションが超可愛い。ワンピースとか凄いオシャレ!

多くのドラマが同時進行で進むが、最後の判官勝負で全て結実する脚本が素晴らしい。

京唄子鳳啓助に加えて、てんぷくトリオもコメディリリーフで出演しててコレまたおトク!
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