シガーandシュガー

女賭博師みだれ壺のシガーandシュガーのレビュー・感想・評価

女賭博師みだれ壺(1968年製作の映画)
-
江波杏子がかっこいいなーと思いながら未見だったシリーズ。いきなり飛ばしてシリーズ11だか12だかを見てしまった…というのも、賭け事の面白さに焦点を当てた…とか紹介が書いてあったからなんだけども、正直にいえば勝負事の面白さは伝わらなかったかなー。花札がわからないからかもしれないけど。

初っ端、ナレーションで、だるま大師で年に一度行われる、一年間の上がりを書けた大勝負が云々カンヌンという紹介がされるのはとっても期待を持たせるのだけど、主役の銀子がそれに負けてしまうところもちょっと唐突で、ハンガンと言われる勝負がどんなものなのか、それをどうトモゾウ(長門勇)が名人なのかがわからないまま、銀子が修行の旅に出てしまう。
旅の途中でじっくりハンガンについて教えてくれるならいいのだけど、それも特になく、各地のいくつかの賭場を回ったなーというぼんやりした印象しかなく、そこに恩人の娘とかいう存在が絡んできてしまって母娘物語が一定の存在感を出してしまうので、また賭け事の面白さが薄まってしまう。この母娘で賭け事の面白さを際立たせさせる何かがあれば、また違ったんだろうけど。

と、なんだかんだでハンガンってどんな勝負なんだろうとわからないままなのでクライマックスで銀子が勝っても感慨が浅い。
シリーズを見通したらハンガンの内容がわかるのかしら。
江波杏子のラストの決め顔はすごくかっこよかったけど。
機会があったら別の作品も見てみたいとは思う。