イチロヲ

ガンマン大連合のイチロヲのレビュー・感想・評価

ガンマン大連合(1970年製作の映画)
4.0
メキシコ革命の渦中に立った武器商人(フランコ・ネロ)が、荒くれ者の男(トーマス・ミリアン)と共に、アメリカ軍に捕えられている教授の救出作戦を決行する。反乱軍と政府軍の衝突劇を描いている、マカロニ・ウエスタン(イタリア製西部劇)。

性格や思想が異なる男たちが一蓮托生するパターン。聡明な性格の武器商人と白痴っぽい男が凸凹コンビになり、非暴力主義者の教授を救出しようとする。心底憎らしい悪役キャラが存在しておらず、愛着が湧く人物ばかりが登場する。

権力者に媚びへつらい、政治に無関心だった男が、武器商人との旅路を通して、世直しに必要な倫理性を考察するようになる。革命派の蜂起が扇情的に描かれており、主人公の敵中突破にエキサイトすることが可能。

クライマックスに近づくと、マカロニ・ウエスタンに付き物のマシンガンが登場。銃の早撃ちには焦点があてられていないが、ド派手な破壊描写を堪能することができる。そして、歌い手がひたすら絶叫している主題歌が面白い。
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