Horace

仁義なき戦い 広島死闘篇のHoraceのレビュー・感想・評価

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)
4.2
85点

物語は北大路欣也と千葉真一の対決が色濃く描かれ、ギラギラとした眼で獲物に対し『ダーティーハリー』のイーストウッド並みの構えで銃口を向け、ミッションの後は思わず口笛を吹く北大路。股間を掻き毟り、捲し立てるような広島弁で容赦無用に暴力を振り回す千葉真一。終戦が生んだ混沌の渦と、戦争という行き場を失ってしまった世代の新たな暴力は前作と同様も、こちらの方が生々しさは上でしょうか。

二作目でコケる作品が多い中、この広島死闘編は見事なスケールアップを見せています
一作目であれだけ濃いキャラクターを見せつけ、品切れかと心配する中、最強のカス野郎千葉真一の勝利を筆頭にまだまだ日本映画界の底の深さを見せてきます。
一作目が壮絶だったのに惹かれて濃いのが集まってきたとの見方も出来る
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