午後ローぴょんぴょん待ち

仁義なき戦い 広島死闘篇の午後ローぴょんぴょん待ちのレビュー・感想・評価

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)
3.6
 仁義なき戦いシリーズの見方が分かってきた。通常の任侠映画の王道展開(最後は殴り込みで締める等)とそのカタルシスを求めて見るとこのシリーズはつまらないが、組織に生き葛藤する一個の人間のドラマとして見るなら任侠映画の中でトップクラスの出来なんじゃないだろうか。
 冒頭での北大路欣也の最初の殺しから印象に残る一発の銃弾の重さが、ラストの拳銃自殺へと繋がっていってるから良く計算して作られているなと唸らされる。
 菅原文太演じる広能は残念ながら今回は傍観するだけの役で出番が少ない。