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太陽の季節のYOU5521のレビュー・感想・評価

太陽の季節(1956年製作の映画)
3.4
あまりに有名な
石原慎太郎の芥川賞作品。
あまりに有名な
石原裕次郎のデビュー作。
あまりに有名な
後のおしどり夫婦長門裕之と南田洋子の共演。
あまりに有名な
流行語「太陽族」を生んだ映画だ

長門裕之が小顔で垢抜けている。
銀座でのナンパは、湿っぽい駆け引きがない。
ギターの音色も相まって、
突き放したような醒めた印象がある。
おしゃれなほど。
「新しい時代」
それがこの映画のテーマなのだろう
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今と違って、男も女も情熱的で人間味がある。
南田洋子が家に帰って服を脱ぎ、
ベッドに横になってつぶやく。
「わかんない。付き合ってみなきゃ」
このセリフが心に残る理由を考えた

今の男女の出会いは、脳が先行しがちだ。
スペックの比較、どっちが有利か、
幸せになれるか、生活はグレードアップするか。
損得勘定が起動する。
この時代は違う。
心の衝動、予期せぬ驚きを受け入れる度量がある。
男と女は出会うもの、出会ってしまうもの
なのだろう。
スマホのマッチングアプリではこうはいかない

ちょっと羨ましい
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