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太陽の季節のryusanのレビュー・感想・評価

太陽の季節(1956年製作の映画)
3.7
当時の憧れをドラマにした映画。
否、映画が憧れを作ったという方が正解かも。
太陽族という流行語を生んだ、今でいうツッパリもどこか純情。
視覚的なリアリティーを追求するあまり人間ドラマから乖離してしまった今の映画からすると、確実に地に足の着いたドラマが存在する。
名作はその中点に存在するのかもしれない。

大学生の辰哉はやり場のない不満をボクシングにぶつける。ある時街に遊ぶに出かけ、英子と知り合う。何にも真剣に慣れない二人は、互いに同じ匂いを感じ急速に親しくなる。英子は辰哉を真剣に愛するようになるが、辰哉はどうしても自分の気持ちに正直になれない。そして英子は辰哉の子を身ごもった事を告げる。二人が選んだ答えと結末とは。

脇役だけど石原裕次郎のデビュー作でも有名。
やはり脇役の中ではひと際オーラがあります。
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