にまみれも

ラインの監視のにまみれものレビュー・感想・評価

ラインの監視(1943年製作の映画)
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なんで、こんなにスコアが低いのか…。
こんなにも、ヒリヒリとする空気感をまとった作品だと言うのに!
とは言え、これは背景の政治事情などの知識がないと、ちょっと分かりづらい作品かもしれない。

それでも、当時のアメリカでもやはりサラの母親のように、「一体、何を言っているの?」とあまり詳しくない方も多かったのか、少しずつ背景が分かるような説明が差し込まれている。
おかげで、今の私たちでもある程度どんな事情なのか、うっすらと把握できる。
そんな意味では、とても優れた脚本だと思う。

後半のサラが語る「最初はたいした事はないと思っていたのに、気がついたら…」と、言う部分は今の時代にも同じ事が言えると感じてしまった。

完璧プロパガンダ映画で警鐘映画とも言える作品だけれど、今でも同じ事が起こりえると考えさせられる。