男女が地球外生物がたまに出てくる中、メキシコからアメリカへ移動するロードムービー。
道中で少しづつ自分に素直になり、距離を縮めていく二人のハラハラ感と、モンスターがいつでてくるかわからないスリル。言葉の通じない旅で出会う人との恐さや暖かさが、形をかえて次々と展開し、やがて命の尊厳に結ぶ離れ業をやってのけた稀有なSF。かなり良い映画だと思われる。
何がモンスターなのか。
誰がモンスターと定めるのか。
人が人や自分を定めてはいないか。
定めから解放した時、何が見えるのか。
哲学的なテーマが根底にあるような気がしました。
監督がローグワンへのシンデレラストーリーかと思いきや、これ作れるなら納得。