HK

青い戦慄のHKのレビュー・感想・評価

青い戦慄(1946年製作の映画)
3.5
レイモンド・チャンドラーのオリジナル脚本によるノワール。
チャンドラー脚本作品はビリー・ワイルダーの『深夜の告白』とヒッチコックの『見知らぬ乗客』は観ていますが、どちらも共同脚本なので単独のオリジナル脚本は初めて。

海軍少佐の主人公が戦地から帰ると奥さんは不倫相手とパーティーでどんちゃん騒ぎの真っ最中。ケンカとなり主人公は家を飛び出ますが、その後奥さんの死体が見つかり主人公は容疑者に・・・

たしかに脚本に関与した他の作品と比べてチャンドラー小説の雰囲気が色濃いような。
主人公は探偵でこそありませんが、登場人物が多くキャラがそれぞれみんな個性的でどいつも怪しい。そして裏切りと男の友情。

監督は『西部開拓史』『おフロの女王様』のジョージ・マーシャル。
主演は『シェーン』のアラン・ラッドでお相手の美人はヴェロニカ・レイク。
この二人は共演が多いようですが、どちらも背が低くて画面での相性が良かったんだとか。

製作は『ペーパー・チェイス』でアカデミー助演男優賞を受賞し以後は俳優としても活躍したジョン・ハウスマン。
音楽は『シェーン』『エデンの東』のビクター・ヤング。
HK

HK