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キューリー夫人のlemmonのレビュー・感想・評価

キューリー夫人(1943年製作の映画)
2.9
キュリー夫人の研究に対する苦悩と得た栄誉を丁寧に描いている。
支えるウォルターピジョンの佇まいが良かった。

研究の苦悩に着目している。キュリー夫人は研究に没頭するあまり、研究している以外の生活で、稀に物思いにふける場面が多々ある。情熱を注いだ放射能、ラジウムについて片時も忘れることはなかったのであろう。2度のノーベル賞受賞は伊達じゃない。

が、演じたのが良妻賢母が定着しているガースン。これがメロドラマの雰囲気が勝ってしまい、故にキュリー夫人の姿形がこうであったのか信じていいものかどうかわからなくさせられた。想像でしかないが、ガースンのイメージありきで当てたキュリー夫人という題材のように感じた。伝記映画なら逆であるべき。
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