ふき

長ぐつをはいたネコのふきのレビュー・感想・評価

長ぐつをはいたネコ(2011年製作の映画)
3.5
シュレックシリーズで人気の長靴をはいたプスさんの前日譚を描いたファンタジーアドベンチャー作品。童話の『長靴をはいた猫』とは関係ない。
猫二匹と卵一匹の冒険を軸に、『ジャックと豆の木』や『ガチョウと黄金の卵』などの童謡をモチーフにしたアクション的見せ場をバンバン繋げていく構造。正直キャラクターの可愛さとCGアニメだけで満足できる作品なので、ネコ好きには問答無用でオススメです、見てください。
個人的には卵の造形とライティングもお気に入り。気持ち悪くて逆に見ているのが快感になってくる。「この卵ってなんなの? ファンタジーってことで不問でいいの?」と思ってたら、きっちり回収してくれるのも嬉しい。
金の卵を産むアレも、蒲田くんみたいなどこを見ているか分からない目がチャーミング。フィギュアがあれば買ってもいい。

お話はシュレックシリーズのようにコンプレックスを扱ってはいるが、ややあっさり風味で、これでいいのか? これでいい話なのか? と思わないこともない。もう少し掘り下げてくれれば、いや、子供向けファンタジーならこのくらいの軽快さもありか。ありか? という煮え切らない視聴後感。
まあ割れなければ元には戻せるってことで、ね。
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