ゴン吉

銭形平次捕物控 女狐屋敷のゴン吉のレビュー・感想・評価

銭形平次捕物控 女狐屋敷(1957年製作の映画)
3.8
江戸の岡っ引き「銭形平次」の活躍を描いた大映版の第12作目。 
長谷川一夫が主演、木暮実千代、小野道子、近藤美恵子、南左斗子、江島みどり、浜世津子、伊沢一郎、香川良介らが共演。   

深川芸者の染次(浜世津子)が踊の温習会の公演中に殺害され、その犯人と思われた芸者君香(江島みどり)が毒を飲んで自殺する。これらの事件は、新興宗教・天心教の教祖(伊沢一郎)が予言していた。一方、天心教の信者である豆腐屋六兵衛の身投げしたと思われる死体が本所の川辺に上る。見分に当たった女目明しの石原のお品(近藤美恵子)が謎の覆面侍たちに襲われるが、銭形平次(長谷川一夫)に助けられる。その後、材木問屋美濃屋の店主(香川良介)が、天心教の教祖から、二十六夜待ちの月の出に竜に噛まれて死ぬと予言され、銭形平次らが警護にあたるが、その裏をかかれて店主は殺されてしまう。平次は天心教が怪しいと睨んで捜査を始めるが、大奥も絡んでうかつに手を出せない....  

新興宗教がケシの実で病人の苦痛を和らげるなどの霊感商法で町民を騙し、政治乗っ取りの陰謀が着々と進む。
豪華女優陣の競演で次々と女優が登場するが、すぐに消えていき、見せ場が少なく彼女たちの一人一人の印象が薄い。
岡っ引きも複数登場して主役の銭形平次を埋没させているのが悔やまれる。 
単純なストーリーに対して登場人物が多く、分かりにくくなっているのが残念。  

2023.10 BS12で鑑賞 
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