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ヴィデオドロームのEirainのレビュー・感想・評価

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)
2.8
約8年ぶりの新作『Crimes of the Future』が待ち遠しい、鬼才・デヴィッド・クローネンバーグ監督の初期名作。

過激な暴力やポルノを売りとしているTV局、『CIVIC-TV』の社長であるマックスは、ある日、違法傍受した放送から「ヴィデオドローム」なる番組を見つける。生々しい拷問の様子が延々と流れる異様で刺激的な内容に惹かれるマックス。そして、深みに嵌っていくに併せて現実と幻想の境界が曖昧になっていき――――。

「考えるな、感じろ。」な、クローネンバーグ監督の奇天烈ホラー。ストーリーに関しては理解しようとしない方が吉。劇中の「ヴィデオドローム」の如く、意味はない(きっと)。生物のように脈動するヴィデオテープやテレビ、マックスの腹部に現れるヴィデオ挿入口(エロティック笑)、手と一体化したグロテスクな拳銃、テレビ画面から内臓ドバー!(...etc)。クローネンバーグ・ワールド炸裂なグロギミックの見本市!そんな世界に浸って楽しむ作品・・・や、ほんとそれだけ(きっと)。
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