【画面に呑み込まれるな!】
ある日、地方テレビの社長は赤い壁の一室で殺人、拷問を記録したビデオと出会ってしまう。
暴力的で性的魅力に満ち溢れたその存在。
“ビデオドローム”に取り憑かれていくのです。。
非常に強力なインパクトを残す作品です。
息をするブラウン管のテレビ、「お前のビデオテープだ」と体内にテープ直セット、ピアス穴を開けながらの絡みなど、グロテスクなものから性的魅力に溢れた素晴らしい映像表現!
本作の秘めるポテンシャルは、時代を超越して、ブラウン管のテレビからスマホ、インターネットを通じたメディアとの接触がどれだけ恐ろしいものなのかを教えてくれる手引書でもあり、それを『時計じかけのオレンジ』(1971)や『タクシードライバー』(1976)を彷彿とさせるコントロール不能な終盤の主人公を通じて視覚的に強烈に叩きつけてきます。
久々に心に残る一作と出会えました✌️