このレビューはネタバレを含みます
見進めていく程、今見ている映像が現実なのか主人公がみている幻覚なのかわからなくなってくる。そしてそれは最後まで明確に明かされることなく主人公が頭を打ち抜き自殺する。引き金を引いた後のブラックアウトはビデオの向こう側なのか死の闇なのか。
一回ビデオに映しだされる主人公が死ぬ瞬間が、現実のものとしてもう一度スクリーンに映し出される。ラストの演出はかなり(俺的に)おしゃれで良かったです。
途中の拷問部屋や、小道具、映像シーンを見てると、監督が映画を芸術に高めようとカットの絵作りを頑張ってる感じがあって◎
ストーリーは難解だし、というか筋書きが分かりにくいし、途中眠くなったりもしたが結構楽しめた。ぶっ飛んだ演出は、自分の目には斬新に写ったし、特殊メイクのデザインもキモくて良かった。
現実と幻覚の境目がわからなくなってくる演出はブラックスワンやその元ネタのパーフェクトブルー、今敏作品を思い出した。