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ウォール街のEDDIEのレビュー・感想・評価

ウォール街(1987年製作の映画)
3.8
「金ってものは後で悔やむことをさせるものだ」
証券マンのバドは憧れの投資家ゴードン・ゲッコーと儲け話を画策し実現に向け動く。しかしバドは欺瞞ばかりの世界だと悟ってしまう…欲に塗れることの愚かさとやり直しのきくチャンスの国アメリカの両面が描かれた名作。

主演はゴードン・ゲッコー役のマイケル・ダグラス。本作でアカデミー主演男優賞に輝きました。

しかし本作はチャーリー・シーン演じるバドの視点で進行するので、真の主人公はバド・フォックスといえます。
彼は決して裕福というわけでなく、とにかく証券マンとして名をあげて出世することを夢見ていました。
だからこそ、第一線で活躍する投資家のゴードン・ゲッコーに憧れるわけです。

『ウォール・ストリート』という続編が2010年に製作されていて、それを観ようとしたんですが、そういえば『ウォール街』観てないと思い本作をセレクト。
当時の1980年代の時代性もあると思いますが、この当時は情報一つ得るにも命懸け。
今みたいにインターネットで簡単に情報が得られる世界ではありません。だからこそ、情報こそ命という金言すら出てくるわけです。

チャーリー・シーン&マーティン・シーンの親子共演かつ親子役というエモさもありました。
堅実な父親と夢見る息子。その対比が上手く物語の教訓的な話に活かされていてすごく良かったですね。

本作かなり楽しめたので、この勢いで続編も観たいと思わせられました。

〈キャスト〉
ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)
バド・フォックス(チャーリー・シーン)
ダリアン・テイラー(ダリル・ハンナ)
カール・フォックス(マーティン・シーン)
リンチ(ジェームズ・カレン)
マーヴィン(ジョン・C・マッギンリー)
ルー・マンハイム(ハル・ホルブルック)
ラリー・ワイルドマン(テレンス・スタンプ)
ロジャー・バーンズ(ジェームズ・スペイダー)
ケイト・ゲッコー(ショーン・ヤング)
ハロルド・ソルト(ソウル・ルビネック)
クロムウェル(リチャード・ダイサート)

※2023年自宅鑑賞57本目
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