るしおん

ウォール街のるしおんのネタバレレビュー・内容・結末

ウォール街(1987年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

証券会社の営業マンであるバドは、立身出世の野望を持っている。
バドは父親から聞いたインサイダー情報を土産に、投資家ゴードン・ゲッコーに取り入る。
ゴードンはバドを気に入り、様々な会社のインサイダー情報の収集を行うように指示する。ゴードンの指示をもとにスパイ活動を進めて、リッチになっていくのだが・・・

多くの名言連発の映画。
中でも、株主総会でのゴードンの演説は、資本主義の本質やパワーを見事に言い表していると思う。


ゴードンは強欲で人を裏切ることも平気な悪人ではあるが、同時に人間の本質の一部を体現しているともいえ、多くの人間を引き付けるのもわかる。
対照的なバドの父親、カールの生き方もまた、人間の本質の一部。

劇中で日本の株式ついて言及されるシーンやすしを食べるシーンがあるが、当時の日本の経済は強かったんだな~と少し寂しい気持ちに。

唯一残念なのが、バドの恋人(でありゴードンの愛人)である、ダリアンがあまり魅力的でない点。
「大金を稼いでも、この程度の女しか寄ってこないよ」と、意図的に魅力的に撮っていないのかも。

航空株をめぐる話となるが、「バフェット氏が、航空株すべて売却」のニュースの直後に鑑賞できたのも、タイムリーでよかった。
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