けーはち

道頓堀川のけーはちのレビュー・感想・評価

道頓堀川(1982年製作の映画)
3.5
美大生の真田広之と小料理屋の美人女将の松坂慶子、元伝説のハスラー山崎努とハスラー志望のドラ息子の佐藤浩市の四人が中心に大阪の道頓堀を舞台に繰り広げる青春劇。バクチに溺れた友人のカネのための裏切り、転落、伝説のハスラー復活劇から父子相剋の対決、そして驚愕の無情な幕切れ。しっとりしたドラマにビックリ超展開が織り成され緩急ついたジェットコースターのような視聴感のある深作欣二監督作品。ハスラー父子相剋が話の軸でも良かった気がするが、いや考えてみれば大衆劇として中央に据えて収まりが良いのは美男美女の悲恋、殊に濡れ場っすね😅

映画とは関係ない個人的所感だが、私の亡父もハスラーで死ぬまでキューを握っていて、流石に落ち着いて趣味のセミプロレベルではあったものの、若い時には先輩格の人に何百万単位を騙し取られたと聞く。友情も愛情もカネに替える、バクチの世界はかくも無情。