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海角七号/君想う、国境の南のqqfowlのレビュー・感想・評価

4.0
序盤の緩さに挫折しそうになった。友子という日本人ヒロインの空回り感も何だかなーと。でもラストの歌にすごく感動し、改めてこれがどういう映画なのか調べた。

そもそも「セデック・バレ」の資金集めのために作られた映画で、セデック・バレは日本に対する憎しみを、本作は愛を表現している。多民族&複雑な歴史のため、世代間、民族間で言語的、文化的に分断されてきた台湾人の気持ちを代弁している作品で、台湾で大ヒットした。らしい。なるほど。

世代・バックグラウンドがばらばらなバンドメンバーがなかなかまとまらないのも、友子が強烈な性格なのも、歴史の縮図的な意味があったのかも。もしかしたら、アクセサリーのやりとりとか、小学生の大大が「びびってるの?」と主人公に言うところなんかも……?

などと考えながら気が付いたらラストを5回くらい見ていた。歌が始まるところの宇宙的な背景が好き。
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