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バベルのkmiwのレビュー・感想・評価

バベル(2006年製作の映画)
3.0
モンゴル、メキシコ、東京と3ヶ所のストーリーが交錯。
それぞれ雰囲気のある出だしで、どういうギミックで話が絡み合うのかを楽しみに観ていたのだが、結果それほど絡まず。
ディスコミュニケーションにより起こる事件が連鎖的に繋がり、悲劇を浮かび上がらせる体だが、連鎖というほど強固な鎖にならず。3つのショートショートを観たような気分。
見処はある。役者一流。ブラピとケイトは安定。モンゴル一般社会の景色のなかではアメリカ人観光客は異様だ。
メキシコチームも良かった。不法滞在者の悲哀と理不尽がグッと来る。
東京ターンはなんと言っても菊地凛子。傷ついた心を自ら癒す方法を知らぬ女子高生を見事に演じていた。やることなすこと刺々しく痛々しく。
ついでに。役所広司とモンゴルの組合せはVIVANTにしか思えんですよ。
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