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バベルのmireiitoのレビュー・感想・評価

バベル(2006年製作の映画)
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『バベル』
2006年
監督 アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
脚本 ギジェルモ・アリアガ
カンヌ国際映画祭監督賞
ハリウッド映画祭作曲賞、キャスティング賞
ゴールデングローブ賞作品賞
アカデミー作曲賞

『バベル』というのは昔話の「バベルの塔」より、
遠い昔言葉は一つだった。人間たちは天まで届く高い塔を建てようとしたそして神は怒り言葉と世界をバラバラにした。やがて通じ合わないその町をバベルと呼ぶようになった。
人々の言葉、心が通じ合わない様子を描いた映画ということがわかった。
モロッコ、アメリカ、メキシコ、そして日本のそれぞれのストーリーがつながっていく、このばらばらの場面がつながっていくのはアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の特有らしいです。愛が足りてないために悲劇が世界のあらゆる所で連鎖し、人々がすれ違い隔てられているストーリーでした。アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督はこう言います。「人々を隔てる壁について映画を撮り始めたのに、次第に人と人を結びつけるものに変わっていった」
「オーディションに来た菊池の才能に圧倒された。彼女が捉えていた悲しみと孤独には誰も近づけなかった。彼女を選んだことは、僕がこれまでしてきた判断の中で最も優れたものだった。」
こんなことを監督に言わせる菊地凛子はすごいと思いました。菊地凛子は当時日本でも無名でその時偶然リスペクトしている監督の日本で撮影する映画があったからこれはチャンスだと思い実年齢と離れた女子高生の役のオーディションを受けたらしいです。オーディションは一年間あり、本物の耳の聞こえない人になるために聾者を学んだらしいです。約束されたわけじゃないのにそんなに努力をし、すごいと思いました。それが監督に届いたことに感動しました。撮影期間の二ヶ月間手話を熱心に教えてくれた聾学校の講師が『バベル』の完成版を見ずに亡くなってしまったらしいです。菊地凛子の悲しい役の役作りや辛い背景すべてがあの『バベル』の映画を作ったのだと思います。
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