mayumayu

バベルのmayumayuのレビュー・感想・評価

バベル(2006年製作の映画)
4.6
地球の離れた4つの地域でのそれぞれの話が展開していくのですが、
あるライフルが起こした事件が4つの地域を繋いでいます。
とはいえ、そこにはあまり意味がないのではないかと思っています。

世界には様々な文化、社会があり、
そこでそれぞれ人びとが精一杯暮らしている。
アジア?の遊牧民族、アメリカメキシコ、アメリカからの旅行者、日本。

人間は愚かな生き物だ。

ここには極悪人はひとりも出てきません。
しかし、つながりを求めたり、愛を求めたり、自己肯定を求めたり、
そのわずかな行動によって坂を転げるように悪い方に向かっていく‥

その愚かでどうしようもない人間を愛しく抱きしめるようなエンディングだと感じました。

見終わった後はなんとももの悲しいような切ないような気持ちが残ります。

海外の映画で切り取られる東京の夜景は本当に美しい。
大人の映画だと思います。
またいつか観たいです。
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