この映画は著者ハットフィールドと熱血出版者が強大な権力に向かって戦いつづけた記録である。観終わった後に動けなかった。すごい衝撃だった。マイケル・ムーアの華氏９１１が世界に発信できたはこの著者の苦労があったからであろう。著者ハットフィールドは二流の伝記作家だったが、一流になることを求めて渾身の一作を書き上げた。それがブッシュジュニアの暴露本「幸運なる二世」であった。あまりにできが良く、衝撃的内容であったために、ブッシュ陣営をそうとう焦らせた。大統領選挙にも多大な影響を与えている。著者にかかったプレッシャーは想像を絶する。しかし、それでも戦いつづける著者の姿勢にはただただ頭が下がる。私の英雄だ。正義と真実を追究するということはどういうことかこの映画が教えてくれる。