たてぃ

ベルンの奇蹟のたてぃのレビュー・感想・評価

ベルンの奇蹟(2003年製作の映画)
4.2
サッカー映画でこんなに泣いたの初めて…(T_T)

第二次世界大戦が終わってから9年後の1954年、サッカーワールドカップが行われ、①西ドイツ代表が優勝する物語、②決勝ゴールを決めた選手と友達である少年との友情、③ソ連の収容所から約10年ぶりに帰還した父親と少年の絆を取り戻す、④新婚夫婦がドイツの躍進とともに愛を深める、を描いた作品。

スポーツ映画だとどうしても試合のシーンが多くなるものですが、この作品は少なめなのがいいですね。家族愛と友情がメインです。

タイトルにある通り「奇蹟」ですが、今ではサッカー強豪国のドイツですが、その当時はそうではありませんでした。では、なぜ奇蹟なのか?
・第二次世界大戦末期、兵士が不足していたナチスドイツは12〜15歳の少年を招集。選手の同世代の人たちの中には戦死したものもいる。また、大戦で負けたことにより、ドイツは東西に分断される。つまり、選手の核となる20代の人口が他国と比べ少ないということ。
・決勝で対戦するハンガリー代表は4年間無敗。いわばレスリングで吉田沙保里と対戦するようなもの。
・ハンガリー代表には2年後の動乱でスペインへ亡命する選手がいて、代表的な選手にプスカシュ(レアル・マドリー)コチシュ(FCバルセロナ)がいた。いわばメッシとクリロナがいるようなチームwww

他にも様々な要因(当日の天候、ハンガリー代表の疲労困ぱいetc)がありますが、この大会で優勝したことにより、国民に勇気を与えたことは確かなことだと思います。
たてぃ

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