ろく

不良番長 骨までしゃぶれのろくのレビュー・感想・評価

不良番長 骨までしゃぶれ(1972年製作の映画)
3.2
OH,番長~OH、番長♪というポンコツオープニングから「ああ、この映画はろくでもない」と思わせるシリーズ16作。マンネリもここまでくると見事。

おなじみ番長梅宮とマドロス山城。今回は暴力団のダイヤをちょろまかし九州へ(たぶん梅宮と山城は九州で美味しいもの食べたかっただけ)。なぜかコンクリ詰めで殺されかかるも無事助かる。大丈夫死ぬのはラストだから(基本)。

熊本でのヌルいコントで山城が天草四郎になったり由利徹の娘(ひし美ゆり子)とセックスしようとしたり、馬肉食べて興奮したりとシナリオ的にも「その場で考えました」なんでまともな映画として見ていけないよ。ああ、でも毎回山城がくだらないジョークをいうだけで愛おしいのよ。

全体ほんわかコメディチックなのにラスト近くになると急に由利徹が殺され「ゆるさねえ!」と殴り込み。なぜか恰好はゴレンジャースタイル。郷土資料館にある大砲まで持ち出してさあ、対決だ(ここから見ても十分見れる映画)。

そしてVSヤクザでは急に殺し合い。採石場での爆発スタントの後にはみんな殺されます。番長シリーズおなじみの命は1円玉より軽いですよ(もはや様式美)。安岡力也もなぜか洋服びりびりに破られ殺される。マッチョ見せたかっただけか。

山城は撃たれても銃弾を尻から出すという意味不明な特技を見せ(ある意味無敵)最後は爆発!ダイナマイトでどーんですよ。でもなぜか生きている(「なぜか」が多いのがこのシリーズの定番)。まあ山城は何やっても死にませんよ。

イケメン枠には藤竜也、白馬に乗って参戦だよ。そして番長のグル―ヴィには白人、黒人、真ん中日本人の三国一の花嫁スタイル。必ず「VIVA、番長!」このセリフしか言わねえのよ。

ダイヤを狙う峰不二子役の太田美鈴も最後実は警察官だったという適当オチ。あ、ネタバレですか。大丈夫ですよ。ポスターですでに警察官なのはばれてますから!!
ろく

ろく