イチロヲ

不良番長 骨までしゃぶれのイチロヲのレビュー・感想・評価

不良番長 骨までしゃぶれ(1972年製作の映画)
4.0
敵対組織によるダイヤの密輸工作に割り込んだ愚連隊が、ダイヤが入れられたアタッシュケースの争奪戦を繰り広げていく。梅宮辰夫が主演を務めている、不良番長シリーズの第16作目(最終作)。最終作だが、1974年に「極道VS不良番長」が製作されている。

アタッシュケースをめぐる追いかけっこがメイン・ストーリー。九州の熊本が主なる舞台になっており、阿蘇、天草を転々と移動。場面転換が多く、癖のあるキャラが入れ代わり立ち代わり登場する。

女優陣では、男勝りの女スパイ(太田美鈴)、武道家の娘(ひし美ゆり子)、三人組の番長ガール(女番長シリーズの顔ぶれ)が出演。女優の登場シーンが多いけれど、残念ながらひし美ゆり子のヌードはなし。

クライマックスは「ゴレンジャー」以前にもかかわらず、すでに戦隊ヒーローの様相を呈している。「秘密兵器を取り出す→失敗して自爆」のパターンを踏襲しており、「死ぬ時間だから死ぬわ」というメタ発言を久々に聞くことができる。
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