【うーん・・・】
焦点がはっきりしない映画です。
まず、ヒロインの声が出なくなった原因にはさらりと触れられるだけ。とすると大事なのは声が出なくなったことではなく、その後ということになる。
その後に何があるかというと、ヒロインの母親との関係と、料理ですね。だけど、母親との関係にしてもどこか表面的だし、料理の方も、おいしそうだとは思うけど、あんなに沢山の材料を田舎に住んでいてどうやって入手するんだろうとか、一日に一組しか客をとらないのでは利益が上がらなくて食っていけないんじゃないかとか、余計なことが次から次へと浮かんできて、どうも楽しめないんですよね。
いや、そういうリアリズム風な見方が間違っているので、寓話風・童話風に見ればいいのかな、とも思うんだけど、それにしてはぶっ飛び方が足りないと言うか、現実世界から遊離して想像力の彼方へと飛んでいくようなところがこの映画にはあんまり感じられないんですよ。
というわけで、評価は低くならざるを得ない。ただ、ペットとして飼っていた豚だとか、飛んできた鳥だとかをしっかり料理していただくところは、悪くないと思いましたけども。