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(500)日のサマーのあのレビュー・感想・評価

(500)日のサマー(2009年製作の映画)
3.3

よくある恋愛映画とはまた少し異なる、やや現実味を帯びた、優しくて悲しい作品。

サマーという運命の相手。
そりゃ好きになるでしょ。男ならば漏れ無くサムの肩を持ってしまうような、そんな女性。

終盤の理想と現実の比較シーンは、曲も相まって切なさが凝縮されたような現実の残酷さがあって、個人的には一番印象的だった。

運命を信じるサムと、信じないサマー。
最後には見事に逆になる。

結局のところ、恋は盲目というが今が全てでは無いという事。
経験して成長する。考え方が変わると見る世界もまた変わっていき、そんな中で、また人と人は出逢っていく。

逆に言えば、今大切な相手がいる人はその温もりが当たり前では無いということでもある。

恋愛に於いて、運命はあったりなかったりする。人はそれぞれだから。

しかしながら、オータムちゃんと上手くいかなかった場合、のちに恐らくウィンターちゃん、そしてスプリングちゃんに恋をする。そうしたら、トムは運命をどう乗り切る気だろうか。その先に少し興味が湧く。
あ