（500）日のサマーのude2baruのネタバレレビュー・内容・結末

運命を信じる男トムと恋愛に囚われない自立して自由なサマーとの500日を描いた映画
カップルとしての型に嵌まらず付き合いたいと考えているサマーに対して運命の相手だと思い真剣に恋愛しようとするトムとの幸せの中に垣間見える価値観のズレが上手く描写されていた。
今が幸せであればいいと感じるサマーに振り回されるトムの不安感やそれ以上の関係になりたいと望む気持ちは共感できる映画だった。
物語の結末でサマーは別の相手と結婚してしまう。なんで自分じゃなかったのかと問いただすトムに対してあっさりと運命の相手じゃなかったと返されてしまう終わりは悲しくもすっきりしている。
また時系列をバラバラにした構成や理想と現実の2画面描写など飽きさせない演出が良かった。
好きな人と一晩を過ごした次の日の鏡に映る自分がハン・ソロにみえたり町中の人と踊りだしたくなるような全能感に満ちたシーンはとても好き。