百合ちゃん

(500)日のサマーの百合ちゃんのレビュー・感想・評価

(500)日のサマー(2009年製作の映画)
3.6
前みたときは全くの理解不能作品だったけど笑、5年ぶりくらいに観てみたら、当時と自分の考え方や感じ方が変化しているのに気付いた。

デートのアイディアに溢れた映画
・みんなの憧れIKEAおままごとデート
・レコード屋さんで意見交換
・タトゥーみたいに腕に描く
・2人であれを鑑賞(笑)
・公園でまさかのものを叫ぶ(笑)

ただただトムは本気になって、サマーはトムのこと好きだけど、本気にはなれなかった、っていう世の中に溢れている物語、なんだと思う。

人間は一貫性を求めるものよね、だけど恋愛は人の気持ちだから、『あ、今好き一緒にいたい』『あ、いまはそんな気持ちじゃない』っていうものに振り回されるのかも。自分も相手も。サマーはまさかの結婚前だったしか〜なり最低なことしてるけど、色んな心の揺れがあって、それこそ人間らしいっちゃそう。

この出会いでサマーとトムの考え方は真逆になる。もしかしたら、本気の恋をすれば考え方は変わるのかも。いや、というよりも、もしかしたら、相手に本気になった時に運命を感じるものなのかも。

トムはサマーに本気だったし、サマーは婚約者に本気だ。(マレッジブルーはあったみたいだけど)運命なんてなくて、ただの偶然。ただの偶然なんだから、自分からそれを生かさなくちゃだめなんだ。うん、もしかしたらそうなのかもしれないね。伊坂幸太郎も言ってた、『あの時、あの場所で出会ったのが君でよかった、って思えるかどうか』と。つまり出会いよりも、あとでそう思えるかどうかが運命なのだと。季節は変わった!オータムに突入!