三隅炎雄

地球の危機の三隅炎雄のレビュー・感想・評価

地球の危機(1961年製作の映画)
3.9
とにかくウィントン・C・ホックの撮影が素晴らしい。美術・衣装と共にブルーを基調としたまことに繊細極まるカラー設計をしていて、その階調の美しさに潜水艦内が主たる舞台であることを忘れさせる。というより潜水艦内が映画の中で一番輝かしい。感嘆する。
ドラマ運びは剛腕そのもの、正気と狂気、命の軽重その尺度を引っ掻き回すように見せ場の連続で観客を巻き込んでいく。それにしてもジョーン・フォンテインの処理には魂消た。ほんとビックリ。子供の頃テレビで見たなあという人も、安いしブルーレイで再見すると良い。
三隅炎雄

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