茄子

曖昧な未来、黒沢清の茄子のレビュー・感想・評価

曖昧な未来、黒沢清(2002年製作の映画)
4.3
黒沢監督は、常に役者に判断を任せている。もちろん判断を丸投げする意味合いではなく、映画作りにおいて、役者との共同作業を大切にしていることがわかる。
また日本映画の今後を不安視していたが、この3年後には東京藝術大学大学院で映画制作を教える立場となり、濱口竜介、真利子哲也、瀬田なつきといった国際的な評価を得る映画作家を輩出することになる。

「大勢で映画を見ると、社会の中の自分の立ち位置が嫌でもわかってしまう。つまり映画は一体化しているか、孤独かを知る場である。」
「心理を描くのではなく、身体を介した運動のある人間ドラマを作りたい。」
「黒沢監督は、演出はあまりしない。立ち位置や俳優の動きだけを指示する。」
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