Prime Videoを「黒沢清」で検索したら出てきたので。
『アカルイミライ』の撮影の様子を追ったドキュメンタリーなのだが、肝心の映画を未見なので、テーマの話などは正直わからず。なので☆はつけない。
映画撮影の様子を捉えた映像やスタッフ・キャストへのインタビュー、さらにビデオカメラの液晶モニターにその映像を写しながら黒沢が語る省エネコメンタリーも。
インタビューの後半には作家論、演出論に踏み込んだやりとりもあるのだが、なにより印象に残るのは、撮影現場における黒沢清の拘りの無さ、とぼけた「普通さ」だ。他媒体のインタビューなどからも漏れ伝わってくることだが、あれほど強固な作家性を持った映画監督が職業人として完全に正気であることには、やはり新鮮な意外さがある。
観て欲しいシーンは32分ごろ。現場で談笑するオダギリジョーと藤竜也の後ろを自転車で通過する、柄本明とスコセッシを混ぜたようなおじいちゃん。