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ランド・オブ・プレンティののんchanのレビュー・感想・評価

ランド・オブ・プレンティ(2004年製作の映画)
3.8
ヴィム・ヴェンダース監督による9.11同時多発テロ事件をテーマにした、アメリカ人の闇、偏見、貧困、宗教、そして家族を描いた低予算作品。
撮影期間16日間と言う早撮りらしいが、コンパクトに纏まっていて、一部ロードムービー要素もあり面白く観れた。

監督が当時よく聴いていたレナード・コーエンの曲"The Land of Plenty "がイメージにピッタリと感じ、交渉してタイトルをそのままとし、主題曲として使った。雰囲気がベストマッチしていた♬


9.11の2年後が舞台。ベトナム戦争の帰還兵のポール(ジョン・ディール)は誰よりも祖国愛が強く、アメリカをテロリストから守る信念を持ち、自主的に特殊部隊の曹長と名乗り、バンに機材を積んで街中をパトロールをしていた。

ポールの姪ラナ(ミシェル・ウィリアムズ)は両親が宣教師だった為、世界を転々として成長したが、この度、亡き母(ポールの妹)の手紙を伯父に見せるために10年ぶりに帰国した。

2人とも9・11以降、母国アメリカへの複雑な思いを抱いている。
ポールは偏執的とも言える愛国心で形にし、ラナはその思いを宗教と貧困層への支援で形にしようとしていた。
ある事故によって2人の思いが交錯し、ポールはバンにはラナを乗せニューヨークへと向かう...


ミシェル・ウィリアムズはかの名作『ブロークバック・マウンテン』の1年前で当時23歳。フレッシュで可愛らしい💕
初心で繊細な中に、芯のある力強い演技が既に確率していました✨
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