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柳生一族の陰謀のtamagoのレビュー・感想・評価

柳生一族の陰謀(1978年製作の映画)
3.5
豪華キャストに深作監督の『仁義なき戦い』を彷彿とさせるナレーションも交えた演出でテンポ良く荒唐無稽なストーリーに乗せてくれます。
真田広之さんが、若くて美少年なのに驚きます。千葉真一さんも凛として男前、志穂美悦子さんも改めて美人でかっこ良くて、惚れ惚れしちゃいました。

権力者の争いに巻き込まれて犠牲になるのは、いつの時代も弱き者たち。その非常な世界を乾いたタッチで描き切った演出があっぱれでした。

十兵衛が隻眼になった経緯も分かって、ふむふむとなりましたが、子供の時に一度は鑑賞したはずが、内容はすっかり忘れてました。
お公家さんなのにめっちゃ強い成田三樹夫さんが、渋い!十兵衛との対決も一瞬やけどおーってなるし、ラストの萬屋錦之介と丹波哲郎の決闘もケレン味満点で楽しめました。
こういう娯楽時代劇がまた観たいですね〜

この十兵衛が、後に『魔界転生』で活躍し、父である柳生宗矩と再度対決することになるのが、また凄いです。
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