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ひなぎくのdiesixxのレビュー・感想・評価

ひなぎく(1966年製作の映画)
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大学生のころ、この映画に影響された出来の悪い自主映画を散々見せられたので、一時期は見るのもうんざりだった作品(同じ理由でレザボア・ドッグスも長らく見てない)
封印覚悟で権力に楯突いたチェコの映画クルーと、親のカネで大学通わせてもらって、仲間内の自慰行為で映画作ってるガキどもでは「自由」の重みが違うんだわ。

クライテリオンにて10数年ぶりの観賞。
改めて見ると、支離滅裂なシナリオやポップな色彩感覚に加えて、編集のリズム感、細やかな音響設計も並外れていたのだな、と気づいた。
ラストの字幕、多くの人が「踏み躙られたサラダ」と書いているが、クライテリオンの英訳は「dedicateted to all those whose sole source of indignation is trampled-on trifle」で些細なことを踏み躙られた、となっている。
原文のsalatemは確かにチェコ語でサラダを指すらしいので、クライテリオンが誤訳なのか、あるいはそういうイディオムなのか、判然としない。
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