いかちき

ひなぎくのいかちきのレビュー・感想・評価

ひなぎく(1966年製作の映画)
4.3
みなみ会館最後の日に観に行った。
ずっと観たかった映画をずっと通った映画館の最後の日に観るというのはなかなか感傷的な気分だけどおもしろかった。

とにかくかわいくて憎たらしくて残酷だ。
マリエとマリエ、地球は二人のために回っているのだろう。
かわいいものを敷き詰めて、男を欺き、食べ物を散らかして時間は永遠に引き伸ばされていくような気分になる。
先のことなんてどうでもいいし戦争や老いや貧困なんて知ったこっちゃない。
そして映画はいつか終わる。
私たちはそれを知っている。
でも今だけは「かわいいは正義!」という気持ちになれた気がする。

そしてみなみ会館には是非再開してほしいと願っている。
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