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炎の城のyusukepacinoのレビュー・感想・評価

炎の城(1960年製作の映画)
3.4
和製ハムレット。
久しぶりに帰国して父の死を知り、気の触れた振りをする正人。父の亡霊が現れ彼を惑わす。そこと毒の件とかは『ハムレット』だった。
流石の時代劇の東映といったところでセットや衣装の絢爛豪華さが目立つ。
加藤泰監督作品としてはカメラワークはまずまずだが端々に構図の良さは感じる。
大川橋蔵が大友柳太朗や中村錦之助ばりの演技を魅せてくれていたり高峰三枝子の迫力の前では三田佳子は影が薄くなってしまっているのが残念。
終盤の爆発的な盛り上がりの中、音楽が伊福部昭とはいえまさかここでゴジラのテーマ曲が聴けるとは。
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