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14才のハラワタのbibliophageのレビュー・感想・評価

14才のハラワタ(2009年製作の映画)
3.0
冒頭、ワタル、内臓の見える人体模型を持って学校の廊下を歩いている、前から来た子にぶつかって、ありえないくらいべちゃーっと廊下に倒れる。この倒れ方が不自然で、この映画が全体として非常にナチュラルなのにもったいないなーと思う。

「皮膚や肉が透明じゃなくてよかった。のっぺりとした肌色だから、僕らはこんなぐちゃぐちゃなはらわたを見ないで済んでいるのだな」。原田ワタル、14才、略してハラワタ、自分でこっそりそう呼んでいる。たぶんこれがこの作品のなんらかの暗示になっているのだろうと想像して見ることになります。けど...。大人になると言うことは...という話かもしれません。

短編です。おとおさんの振る舞い好きです。子供の背中に「バカ」の張り紙。それをはがして、自分の背中に。そして何も言わない。玄関の名が回しのシーンも良かったですね。セリフは無いけど何が起こったのか良くわかりました。

こんな学生バイトばっかりの個人指導をうたう塾に子供を通わせるのはどうかなー。

しわくちゃなワイシャツを着た女の子がちょっとだけ成長…したのかなー。
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