カトキチ

ブレード/刀のカトキチのレビュー・感想・評価

ブレード/刀(1995年製作の映画)
5.0
「この映画のなかには実に偉大なアクション映画の伝統が息づいている。これは僕の意見じゃない。まったくの事実なんだ。ツイ・ハークがこの映画のなかで見せようとしたことは、セルジオ・レオーネが西部劇のなかでしようとしたことと同じなんだ。ジャンルにおける美しく詩的な世界を再構築してみせたのさ。でも残念な事に香港の観客はもっとお手軽に満足させてくれるものしか求めていない。こんな芸術的要素の高いものにはついていけなかった。だから、この映画の香港での興行成績はさんざんなものだったんだ」とタランティーノも絶賛する作品。香港映画の中でも異様な美学と芸術性に彩られ、映像美としては一級品。ストーリーと関係なくアクションシーンを散りばめる事でスピード感を演出、復讐オペラとも言える作品の美しさは言葉では言い表せないほどで、ヴィスコンティと黒澤が融合したかのよう。BDでの発売を希望。
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