死者からの手紙のoのレビュー・感想・評価

核を持つ抑止力なんて幻想だと痛感させられる核戦争後の世界。
タルコフスキーの系譜らしく映像の美しさがあるけれど、しかしそれはカメラを通して見るからで、実際にその場に立ったとしたら、絶望しかないと思う。
ラスト間際、ベルイマンの『第七の封印』オマージュと思われる構図に子供たちの未来はあるのかな。
くしくも『トップガン』と同じ年に作られた映画で、それぞれが見つめるものはあまりにも対照的。